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体の
もうひとつの機能を知って
不安で
怖く
子供に
戻る

こころから、
こころから、

言いながら
愛情は結局
体から出ている

気がつく

強く抱きとめられれば
安堵し
髪を撫でられれば
眠りに落ちる

そうやって
そうやって
少しずつ
子供に戻る
不安と恐怖と安堵を
複雑に織り込んで
一枚のシルクのシーツのように
私を包み
私を隠す
自分の形を確かめたがった
子供のころに
 
罪深かった子供のころに
私は
また名前を失くしそうだ
弱さが
したたかにあなたの名前を呼ぶ
すべての出来事は途切れ途切れで
その場しのぎの思いつき
あとから嘘になる言葉たちは
クリスマスツリーのオーナメントのように
ひとつひとつがキラキラと輝く

きれいね、
呟いて
あなたと私は
一緒に遊んでいることに
気がつく

恋とは遊びだ
大人の格好をした
無邪気な子供たちの
そして二人きり
という公園の


常に一人ぼっちと
背中合わせの

切迫した
遊び



あなたか私のどちらかが
飽きてしまえば
それっきりの









自由詩 play Copyright  2011-05-30 00:23:27
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