さようならまた、会えるね
番田 


誰一人として いない日に
考えないでいる 私は 今日も 
ああ 一体 私は 誰だろう
ここで 何をしているのか
本当に 東京は 静かだった
この 言葉すら ないくらいに
静かな 雨が 降っている
そして 私は出かけるのだろう
帰ることのない道を駆け抜ける
知らない路地を 通り抜けて
蜂の巣模様の世界に出かけていく
手には何も持っていなかった
それは 何も 偶然ではない
自分が ここにいることの方が
たぶん きっと 不可解なことだ
そして私は 遠い街に 旅に出た
何も知ることのない 世界へと
この手に 何も 持たないままに



自由詩 さようならまた、会えるね Copyright 番田  2011-05-25 02:28:43
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