オルタナティヴ第二次性徴
否々
溶けきれぬ不快たゆたう口腔の 言の葉砕く闇のオヴラート
一弦を弾いて吐き出す吐瀉物を掻き集めては咀嚼している
紡いでいる業のかたまり積年のコットンキャンディてらいて七色
空めがけ有刺鉄線跳び越える はためくセーラー ベリーロールで
声遠き ダクトが産み出す胎動は 排水溝まで未だ届かず
穢れなきハイソックスの純潔で 止まるを知るなあさはかに飛べ
十六夜に嘆く黒鵺 声高に 世界の終わりを告ぐ朝焼けぞ
脳漿に溺れて喘ぐ恋心 ターンテーブルあるいは歯車
短歌
オルタナティヴ第二次性徴
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否々
2011-05-24 22:39:56