緑色のカレーを食べながら
番田 


記憶の向こうに遠ざかる 僕にとっての友達は
きっと僕を知るには
わからなすぎたのだ あまりにも 
そんな気がした 冷えている 今日は
きっと 少し そんな気がした
街の中は 何かそんな気がした


冷え切っている 今日の 街だから
手で 腕で 肩で
口で 息で 顔で 
見るのだろう 消えていく 幻を


そして 私の目の前を ぼんやりと 暮れていく
歩き続ける この街の どんな場所にいたとしても
ガードレールから 遠い向こうを 見て
暮れていく 遠い街並みを探して歩いていたのかもしれない



自由詩 緑色のカレーを食べながら Copyright 番田  2011-05-23 15:02:09
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