ひとつ
たもつ

 
 
ひとつ、またひとつ
豆腐が落ちていく
月のテーブルから


+


引継書は、深夜
透明に
積まれて


+


陽だまりに
トマトの痕跡
使わないのに


+


筆順のない駅を
特急列車は
通過してしまう


+


ひとりでは、もう
飛べない
つきあたりは雨




自由詩 ひとつ Copyright たもつ 2011-05-22 23:10:20
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アクロスティック