かお
アンテ


たなかさんちに
ようじがあるとかで
おばあちゃんについていった
すごくおおきないえで
おばあちゃんとたなかさんのはなしが
いつまでたってもおわらないので
ろうかをたんけんするうち
すっかりまいごになってしまった
ためしにへやのひとつをのぞくと
しらないおじさんが
くらいへやのまんなかにぽつんとすわっていた
となりのへやをのぞいてみると
しらないおねえさんがやっぱりすわっていた
いったいなにをしているんだろう
きになって
おねえさんのよこにならんですわると
おねえさんとわたしのあしがぴったりくっついて
はなれなくなった
ひろこーっ かくれてないででてらっしゃーい
ろうかでおばあちゃんのこえがした
おねえさんはかおをごしごしなでて
はーい
とわたしのこえでこたえて
わたしをずるずるひきずりながら
ろうかへでた
じめんのでこぼこがくすぐったかった



自由詩 かお Copyright アンテ 2004-11-10 12:46:41
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びーだま