ネオンライトと泡
花形新次

窓辺に立って凶事を
待っていたのは
太陽の
あるいは
鉄の男ばかりではなく
このネオンライトと
泡の時代の男もだが

それは所詮他人事で
自身はいつも
曖昧なイメージのなか
どっぷりと安全圏に浸ったままで
破滅せよ
すべて破滅せよなどと
つぶやいていた

あの数十秒間で
やっと目覚めたか
それとも
泡となって弾けるか

いずれにしても
おまえは
何かが変わったことを
今まで通りとはいかないことを
認めなければならないのだ

認めなければならないのでR


自由詩 ネオンライトと泡 Copyright 花形新次 2011-05-17 20:14:38
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