僕の無力
ジム・プリマス
佐野元春の「日曜日の朝の憂鬱」を聴いていたら
自然に泣いていた
寂しいと感じていることに
今更ながら気がついた
今まで一人で戦ってきた
暗闇に向かって拳を突き続けるみたいな
手ごたえのない孤立無援の戦いだった
この病気になってから
それまでの知り合いはみんな僕から離れていった
一人だけ僕の元を離れなかった友達は
現在、調子を崩して寝込んでいる
会うのも難しいと彼の父親から言われた
僕は彼の為に何もできないまま
中国にわたることになってしまった
好きな人がいるけど何も言えないままで
留学してしまった
素敵な人だけど
僕とはその魅力に差がありすぎる
もう47歳で醜く肥っている僕とは
今、僕は1000メートルも走れない
一日に30分ほどの
エクソサイズ・ウォークで精いっぱいだ
薬のせいで腹がすっかり緩くなってしまって
便意を感じてから用を足さなくてはならない時間が
極端に短くなってしまい
腹の調子によっては外出もままならない
どうにもならないことばかりで
なにもできなかった無力なままの僕は
自分の寂しさにすら気づいてなかった
そのことに気づけただけでも
前に進んでいるということなのだろうか
iPod nanoで音楽を聴いていて
僕はそんなことを考え、想っていた