黄金色のロケットが飛び立った島から
ブルース瀬戸内

小さな身体に大きな笑顔が際立っとる。
その勇姿に何度元気をもらったことか。

黄金色のロケットが飛び立った島から
宇宙まで届かんばかりの希望を持って
あっちこっちで優しくし過ぎてしまい
いよいよ疲れてしまったんかもしれん。

これまでの波乱をなだめるようにして
少しずつ夢をその手に握りしめてきて
時々不安で手を開いて確認して笑って
生きとる生きとると安堵したんやろか。

小さな身体に大きな笑顔が際立っとる。
その勇姿に何度元気をもらったことか。

恩返しをするべき人をよく知っていて
恩返しをするべき人にとても愛されて
だから人より繊細で、人より努力して
多少の空回りがあっても物ともせずに
澄んだ目で前ばっかり見とったんかな。

それでもどうしたって元気がない時は
皆がもらった元気を少しずつ返せれば
どんなに良かったかと悔やんどるんよ。
悔やんでも悔やんでも悔やみきれんよ。

誰よりも強くあろうとしとったからか
誰よりも疲れてしまったんかもしれん。

でも皆がもらった元気は生きとるから。
もらった元気で人生救われた人多いよ。
そんな人達が今度は誰かを元気にする。

涙が枯れてしまってからの話やけども
これまで応援してきた百倍は応援する。
これからも変わらず応援する。本当に。

黄金色のロケットが飛び立った島から
鮮やかに見える星がここからも見える。
ここからは今は滲んで見えてしまうわ。

小さな身体に大きな笑顔がまぶしいわ。
なんやろか。本当に本当にありがとう。





上原美優さんに捧げます。


自由詩 黄金色のロケットが飛び立った島から Copyright ブルース瀬戸内 2011-05-14 04:47:31
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