かみさまの間取り図
しもつき七
限りなくなっていくのだ
地平っていう足場はもうなくなった
息できるけれどここは水中です、溺れます、泳げます
イメージは身体をさいていく
神様ー
なんて叫んでもだめ
一握りの空を降りかけられるだけ
わたしのほねとにくは分解を始めて
飛んでばらけてみんなの町に着水する
全身の毛が生えかわる
みたいな収縮のあと
ぐんとのびて
飛んで
ばら
ら
ら
あかあかと雲は燃えつづけていた
尽きることない話のたねが
まかれた土から生えた草が
きみに
たくさん栄養をよこして
にどと上手に死ねなくした
それから地はない、海に沈んだ
きみも飛べたらよかったのにだめだった
あかあかと雲は燃えつづけて
修正液にそのうちとける
ぜんぶがもどっていくかもしれない空想
きみをひどくすきだった瞬間+連続
それも未来に断層になった
いのり
ことばは地続きです
何気なく発したひとことで
ふっ飛ばされることもあるだろう
きみが
いけないんだ
めぐり廻って
ほんとうの気持ちなんか
歩きつかれ倒れたらいいんだとおもう
だれにもにたどり着かず、空中にくだけて
いつまでも伝えることをやめない
きみはきみを愛しつづけて
わたしはわたしに愛されればいい
つきつめればそれは博愛
人よりゆっくりのまばたきで
きみの信仰はくちる
もういちど構築
破壊して
とびちったわたしがきみに宿ったら
この町はみんなの水場になる