白を塗る
プル式
幾重にも重ねられた
朝霞の様に
私は青く塗られた
何かが蠢くカンバスに
薄く薄く白を塗る
決して無理をしては
いけない
分厚く塗り込めば
いずれ割れ、剥がれ落ちる
薄く薄く白を塗る
やがて青は色を潜め
清純でもの言わぬ
静寂の朝がやって来る
薄く薄く重ねられた白は
決して剥がれ落ちない
ただ物の影に
忘れ去られた青を浮かべる。
※繰り返し部分「薄く」については、くの字点で原文を書いていますが方法が見つからず、そのままの表記をさせていただきました。
自由詩
白を塗る
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プル式
2011-04-19 10:41:20
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