僕の一歩と一緒に地球と天球は回転する
ジム・プリマス

さいころを振って
一の目が出たら
一歩踏み出そう

どこかに残っている筈の
希望の欠片を探して
僕に見つけ出せるだろうか
それは分からないけど
いつまでもぼーっとして
手をこまねいている訳にもいかない

この不確かな毎日を
僕は生きている
もう見失うことはないだろう
毎日の中で生きていることを

このとりとめのない世界に
僕は生きている
もう忘れることはないだろう
世界と繋がっていることを

この思いきりがさつな人間の中で
僕は生きている
もう捨て去ることはないだろう
思いきりがさつな人間の一人だということを

僕の頭上には果てしない天球が
夜に向けて広がり
僕の足元では陰りに満ちた地球が
朝に向けて回転する

その一直線上で
僕はまだ生きている
僕の一歩と一緒に地球と天球は回転する
もしまた迷ったら
さいころを手の中で振るよ



自由詩 僕の一歩と一緒に地球と天球は回転する Copyright ジム・プリマス 2011-04-11 06:03:20
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