光のいぶき(二)
信天翁

              冬陽が
   僅かばかりの優しさを取り戻し
      熊手に化けていた庭木の
          かげをほぐして
       梢の関節に施し始めた
       グリーンピースの釦を

まもなく街はずれでも見かけるだろう
     プロムナードに寄り添って
          黄信号の点灯を

 そして愛犬の脚も跳ねることだろう 
     ピンポンのボールのように


自由詩 光のいぶき(二) Copyright 信天翁 2011-04-04 22:26:09
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