雲があるから空
吉岡ペペロ

ぼくはなんにちに死ぬんだろう

そんなことばかり考えていた

幼稚園のころだ

久我山の町を歩きながら

大工さんになることばかりを考えていた

でもそれでは家しかつくれないから

いつのまにか大工さんはやめていた

空には雲が

雲があるから空

ハーモニカをふきながら

てばなしで井の頭公園までいった

自転車は猛スピードだ







自由詩 雲があるから空 Copyright 吉岡ペペロ 2011-04-04 00:30:09
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