みず色
はるな

花びらははかなくきれいうすいほど おんなのことは少し似てるね

その間際 はかない音を散らすのは つぼみと脱皮するおとこのこ

女ならひとりでに咲くものかしら 触れられることも触れることもなく

木蓮の花弁はすこしぶあつくて 皮膚をかんでるみたいな音鳴る

かなしみは鳴るように咲くからからと 春まちわびる少女の爪にも

みず色のそらにうつして流されて 花もなみだも そだつ憂いも



短歌 みず色 Copyright はるな 2011-03-27 01:11:46
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ちりぬるを