血統
瑠王

テーブルの上に世界をひろげても
あなたの森羅万象は私の目には写らない

それでも世界をひも解こうとお考えであれば
椅子に座って陽が沈むのを待てば宜しいかと

あなたはきっと待ちきれないでしょう

四隅からこぼれ落ちる海が足を濡らす時に
或いは気づくかもしれないけど

あなたは夜を知らないのです



自由詩 血統 Copyright 瑠王 2011-03-24 11:53:45
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