わたしの恐怖
ズー

起きている時に
見る夢はきぼうなんて、
呼ばれていた、気が
しません、か?

暗がりに落ちて、

蜃気楼の町が
ホワイトビィラ102号室に上がり込んできて。
わたしを睨んだ。

部屋の明かりを
ひとつ、点けると、
ご飯とおかずで
お腹がふくれると、
猫と一緒に
眠っていると、
沖の方から
見ている
人たちと
目が合った
気分になって。
「お前を見ている訳じゃないのだよ」って、
聞こえない。

呆気なく
死んでしまった
蜃気楼の町が
睨んでいて、
恐ろしい、
白昼に
みんなして、
わたしに
手渡していく、
わたしは、
わたしの、
わたしが、
きぼうの続きを、


自由詩 わたしの恐怖 Copyright ズー 2011-03-16 12:34:04
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