はさみこまれて
番田 


よだれの涙が流れ出された
何も知らなかった 私は
醜く たぶん 何も理解できない
寂しさをひとりで理解した
私は 一体 何なんだろう


私は たぶん 何も知らない
理解しているものなど一つもない
そして 一つもない この 思いを
流れ出されていく毎日の中で
季節の流れを知っていた


雑誌の中に見つめていた
あれは きっと かつての時代だ
国はそうして成り立っていた
きっと 税金を もぎ取られた
ぼんやりした 私は いつも 泣いていた


自由詩 はさみこまれて Copyright 番田  2011-03-10 02:04:58
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