ホリデイ
ピッピ



なぜ飛ぶのなぜ生きてるのなぜ泳ぐのなぜ考えるのなぜ愛するの




寂しいと言って泣きたい寂しいと言って泣くから助けてほしい




コロッケの匂いわたしのふるさとの匂い都会にいるからわかる




恋人と同じ苗字で19年生きてきたから結婚しよう




休日の大きなあくびおはようと言うはずだった空におはよう




チョコレート噛むたび前世のそのまた前世の黄砂の道を思い出す




掌の機械の中で人達は11桁の数字に換わる




世界には僕しかいない それなのに赤信号を守ったりする




風向きが南に変わる嘘つきを見抜けられぬと神が笑った




 


短歌 ホリデイ Copyright ピッピ 2004-11-03 21:25:22
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