感覚世界
シホ.N
視ること超えて
見える闇
聴くこと超えて
聞こえる沈黙
言うこと超えて
云われる言葉
もはや
見も聞きもしない
言葉が造る
虚構の世界を
観念のお化けに
呪われて
今日も脳みそだけが
起きている
体中の
感覚器官からの入力が
頭蓋のうちに
虚構を造る
目が霞んでくる
耳が遠くなってくる
感覚器の身体性
神経の末端の有り様で
世界はどう有り得るか
自由詩
感覚世界
Copyright
シホ.N
2011-02-26 16:44:55
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