置き忘れた傘
洋輔
雨がしこたま降った午後
晴れ間が見えたりすると
なんだか取り残されたような気持ちになる
水たまりに君の面影を浮かべてみたりして
さけて流れる人波のすき間で
マリアの踏み絵のように、それに足をかけさせられて
代わりに目から雨がこぼれそう
天使のrobeが空で笑ってる
blueかなgreenかなbrownだったっけ
心の痛みのような色だった気がする
愛を天気に例えて言うなら
それは雨だろうと思う
誰もが助けを求めてる
思い出の中、置き忘れた傘
君は“待ってる”と言ってくれたよね
僕はそれを信じて Go to sea
船はそのまま難破して
約束の場所へは辿り着けそうもない
迷い子は涙をこらえたままで
誰かが見つけてくれるまで泣けないでいる
bitterかなsourかなsoltyだったっけ
初めて感じた孤独の味は
一人と一人を足したら答えは
やっぱり一人だろうと思う
誰もがそれをうめようとしてる
心のすき間、置き忘れた傘
blueかなgreenかなbrownだったっけ
あの日、置き忘れた傘の色は
愛を天気に例えて言うなら
それは雨だろうと思う
誰もが助けを求めてる
思い出の中、置き忘れた傘