花と嘔吐
榊 慧


午前二時にだいたい起きてふらふらみんな大好きおまえも死んで。


死にたくて死にたくて忘れてる/髪切ったのに心臓が痛くて


太ももを見てるだけではなくたとえば死んで切って/花が咲き、買う。


逃げられたらかなわない/が「俺はユキちゃんのこと好き」とでも言う


肋骨のついた肉片食べる街あいさつないけど生きてる四肢。


夢を見ないおれはたくさんあるかもしれない花と、ロープ/輪にする/




短歌 花と嘔吐 Copyright 榊 慧 2011-02-21 21:30:15
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