透き間にゆらめき
半知半能

透明な物がほしいと思った
そこに私のなにかをつめこんで
光に透かしてみる

有機的ななにかがそこには
在って

遠い昔の約束とか

        忘れた言葉

             消えない偏頭痛

                    好きな熟れたいちご



かすかに流れをもっている



ゆきずりのステップでまわる時計のはりが
部屋に空白をつくる
そこに
透明な私のなにかを置いていけば
いつかなくした物も見えてくるの
だろうか


自由詩 透き間にゆらめき Copyright 半知半能 2004-11-02 20:07:37
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