トルソの青息(四)
信天翁
「時」が地の底へ地の底へと
流れ墜ちてしまうのかなぁ
いつ止むともなく
ざらめ雪は降りつづいている
じっと眺めていると
上階へ昇るエレベーターにいるようだ
そして 遂には ウラノスの膝もとへ
吊りあげられるのかとおもう
いや吊りあげられたいとおもう
虚空の純白な花びらは漂わせているのだ
透徹した四次元から湧き出る
広いエロスを
自由詩
トルソの青息(四)
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信天翁
2011-02-19 19:57:36
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