蝶番について
mugi

それを、聞きのがして、
提燈アンコウのように、ひかり、
ただ、
春を、まっている、
鋏をいれて、ほつれをひろげる、
物語がはさまれる、
この浴槽で、犯行におよんだのだ、
強い、断定の、やや、
おそすぎる、午後に、燃やされる、


愛していたという、
米を炊いているさなかに、



自由詩 蝶番について Copyright mugi 2011-02-19 00:00:56
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