父親が好きな数少ないタレントに、清水圭がいる。


小田和正、奥田民生がＴＶに出ていると、あいつだれや？

と言う父親が、清水圭は知っていて、

好きなのである。



一切おもしろいことは言わないが、

確かに、聞き上手で、肯定してくれて、笑顔で、

空気は壊さない。


一切おもしろいことを言わないというのは、

一切出すぎた真似をしないということだ。

常に相手を立てる。



父親が若者に求める姿は、全部、

清水圭が持っているのかもしれない。



おっちゃんと話していて、


おっちゃんが言ってることよりおもしろいことを言ったら、


おっちゃんは気を悪くする。


だから、でしゃばらずに聞き役に徹している清水圭を


父親は欲しがっているのだろう。



ぼくは父親を否定ばかりする。


昨日、ヤクルト阪神戦をＴＶで見ている時、

水谷(池山、広沢が若手の頃の代打要員で、ヤクルトを１５年以上前には

やめている選手)って今どこ守ってるんや？

って言われて、



それって今、なんで代打川藤ちゃうねん(阪神)って言うくらい

変なこと言うてるよと返すぼく。


父親は悔しそうに黙っている。



父親は清水圭の返しがほしい。


全く気分を害させられず、的確な笑顔で、


的確な受け応え。嫌味が全くなくほどよいよいしょ。





ぼくは誰に対しても、清水圭にはなれない。



おっちゃん界のアイドル、清水圭。


そんな清水圭を独り占めしている所ジョージが


おっちゃんたちは、とてもうらやましいのだ。