サングラスが欲しい
小川麻由美

目覚め
長針が4回まわる
淀みから助けられた

目を見開く
気になる
気になる
ただそれだけ
そんな中でも幾らかは
生活を繰り広げる

労働
長針が5回まわる
疲労感から助けられた

ここは平野なのに
息苦しい
生き苦しい

「いじめですね。」
「はい、その通り。悪意があります。」
乾ききって
そう言い放つやから

背を向け
床に入り
安心する右下になる

まどろみの中
ボノのようなサングラスが欲しい
似合うといいな

さてと
探しに行くのだろうか
目覚めなければ
わからないこと
気にしてなんていられない


自由詩 サングラスが欲しい Copyright 小川麻由美 2011-02-14 15:21:46
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