慟哭
梓ゆい

傷ついた身体を引きずりながら

女達は歩いている。

時が過ぎ、いつかは存在すらも

見知らぬ人々の波に、埋もれて行くのだろう。。。

百年先も/千年先も

残るモノはあるのだろうか?

広い世界に恐さを覚えて

足の震えを押さえながら歩いて行く。

『立ち止まってみようか?』

そこから手を伸ばせば

取り逃がした幸せを、つかみ取る事も出来る筈。。。

『休みたければ、休めばいい。』

地図を象る世界は

罠をしいて迷路に誘い込む。

疲れ果てた尊き御霊・・・・。

『ほんの少しだけ、歩みを止めようか・・・・。』


自由詩 慟哭 Copyright 梓ゆい 2011-02-12 22:49:22
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