ほつれ髪(三)
信天翁

        うれしいじゃないか
   本曇りが薄曇りになっただけで

         歌おうじゃないか
   薄曇りに青空がのぞいただけで

         叫ぼうじゃないか
  青空に綿雲が浮かんでいるだけで

         祈ろうじゃないか
   綿雲が千切れ雲になっただけで

    そして 信じようじゃないか
千切れ雲がコスモスにほほ笑むことを

あゝ かぜとひかりに融けてゆきたい
     ほつれ髪のゆがんだ隻蔭は


自由詩 ほつれ髪(三) Copyright 信天翁 2011-02-05 16:29:02
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