あたたかい手
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雪の降る日には
わたしの手は凍えてしまい
擦り合わせても
擦り合わせても
ちっともあたたかくなりません

デパートで500円で買った手袋をして
いっしょうけんめい擦り合わせ
じっと火をともします
ほんとうは
あなたの手で包んで欲しいのに
じっと自分の手を擦り合わせます

いつかきっと
いつかきっと
と願いながら
耐えています

それでもあなたが手の届かないところへ
いってしまいそうで
だからってあなたにわたしの気持ちは
打ち明けてないのだから
ひとりよがりな
幼い空想に過ぎないのですが
いつかあなたへの橋をかけられる日が
来ることを願って、今日の夕飯をいただきます

明日という日がなかったとしても
わたしの祈りは変わりません
もしかすると、これが
愛ですか?
そうならば
わたしはもうすでに
報われているのでしょう
あがなわれているのでしょう

後には、わたしの罪だけが
残っているだけです
罪にまみれた土を
掘り起こし、耕し
種を蒔きます
苗を植えます
雨を待ちます
太陽を待ちます
新しい季節は
わたしのためにあるのではなく
まだ愛に気付いてないひとに
あるのかもしれません
そうやって
いつかセカイが変わるなら
後悔などしないでしょう


自由詩 あたたかい手 Copyright within 2011-01-31 17:23:31
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