空を飛べたらいいのに

鳥のように器用じゃなくても
どんなに不器用でもいいから

空を飛べたらいいのに

小さな悩み事一つ越えるくらい
そんな僅かな浮力でもいいから

空を飛べたらいいのに

翼をくださいなんて言いません
かたちあるものを望んでいません

ただおだやかに浮いているような
そんな安らぎが欲しいから

目を閉じて
思いついた言葉をならべて

本当は空を飛びたいけれど
それは無理なお願いだから

今
こうして詩を書いているとき

きっと
おだやかに浮いているんだって

そう
感じさせてください