愚かな農園
あおば

                110120



ぼくも
小道を歩く
歩きながら
考える
みちはどこまでもつづく
つづくさきはわからない
とんでもないできごとが
行く手に待っている
大きな蛇が坐っている
狼が群れもやってくる
ぼんやり歩くその横を
自転車乗りが追い越してゆくよ
軽々とペダルを漕いで
春風を引き寄せて
緑の沃野を走って行くよ
のんびり牛は草を噛み
蹄の音も楽しげに
仔馬が駆けるすぐ横に
ぼくの家があったらな
小さな顔の男の子
ひなげし食べて
鳥になる








「poenique」の「即興ゴルコンダ」投稿作。
タイトルは、ミチヨさん。



自由詩 愚かな農園 Copyright あおば 2011-01-20 22:46:47
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