来訪
一 二
薄闇の寝室で独り窓辺に座し
窓の外の陽日を見上げながら
暗い想念が痛みと苦しみになりて
私の心を覆い尽くせんとす
我が魂が枯れ果てようとするとき
芳しき希望が扉を開ける
甘美な恋人の薫り
無限の喜びに溢れた
小さな神話の訪れ
闇夜が巣食った胸の裡は
暖かい天使たちの喜びに癒され
いつしか甘やかな希望と慰めが
胸一杯に広がり
晴れやかに心は光に満たされゆく
幼く賑やかな、妖精たち
薔薇
撫子
菫
めくるめく花々の小妖精
小さく笑い合う優しい微笑み
幼き乙女たちの歓びよ!
彼女たちの喜びは
我が魂の喜び
彼女たちの哀しみは
我が魂の哀しみ
どんな栄光よりも
幼子たちは遥かに貴い!
天地において
いとも純潔なる無垢の幼女よ
その輝かしき貴さを
わたしは全てにまして讃美する
貴女の眼
貴女の御姿
貴女の魂
なんと純粋な神秘に溢れていることか!
美の女神たち
詩の天使たち
花の精霊たち
そは、軽やかで澄みやかな幼女たち!
我が魂は永久に貴女たちの僕(しもべ)
我が魂と生命の全てを
詩歌の捧げ物として
幼女たちの微笑へと贈る