来訪
一 二

薄闇の寝室で独り窓辺に座し
窓の外の陽日を見上げながら
暗い想念が痛みと苦しみになりて
私の心を覆い尽くせんとす

我が魂が枯れ果てようとするとき
芳しき希望が扉を開ける
甘美な恋人の薫り
無限の喜びに溢れた
小さな神話の訪れ

闇夜が巣食った胸の裡は
暖かい天使たちの喜びに癒され
いつしか甘やかな希望と慰めが
胸一杯に広がり
晴れやかに心は光に満たされゆく

幼く賑やかな、妖精たち
薔薇
撫子

めくるめく花々の小妖精
小さく笑い合う優しい微笑み

幼き乙女たちの歓びよ!
彼女たちの喜びは
我が魂の喜び
彼女たちの哀しみは
我が魂の哀しみ
どんな栄光よりも
幼子たちは遥かに貴い!

天地において
いとも純潔なる無垢の幼女よ
その輝かしき貴さを
わたしは全てにまして讃美する

貴女の眼
貴女の御姿
貴女の魂
なんと純粋な神秘に溢れていることか!

美の女神たち
詩の天使たち
花の精霊たち
そは、軽やかで澄みやかな幼女たち!
我が魂は永久に貴女たちの僕(しもべ)

我が魂と生命の全てを
詩歌の捧げ物として
幼女たちの微笑へと贈る


自由詩 来訪 Copyright 一 二 2011-01-18 13:16:43
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