雪の舞う道
朧月

満天のような雪の舞いに
魅せられてひとり
またひとりみあげてる
夜のはじまりのとき

雪は
意志をもって降るのです
挑むようにわたしたちを
飲み込もうとする

生まれた頃が懐かしく
なるような気温
それはわたしたちも
自然の種だから

揺るぎない心など
ありはしないと
風が頬を叩いてゆく

踏みしめた地の中にも
いるだろう命を想って
歩きだす
雪の舞う道を



自由詩 雪の舞う道 Copyright 朧月 2011-01-16 19:57:56
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