黒い空
朧月

真っ暗な空の日
堪だけを頼りに歩く
とんとつきあたりにあるマンションの
あかりは空へ 突き刺さるように生えている

仕方がないので上へ
上へ歩きました
戻ることなどしたくなくて

空はまだまだ遠くて
みあげれば自分が
すいこまれてゆくのでした
黒になるのでした

真っ暗な空の日
自身も黒になりながら
歩くのでした
今日という場所で



自由詩 黒い空 Copyright 朧月 2011-01-14 23:08:26
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