漆を浴び
十二支蝶


しにたい 頭のなかで赤ん坊がさわぐ
それは子供の私でその頃は大人だ

いつか だったか
ながれてくる川が
日を浴びて赤くとけていた

御前の中の鼓動はそんなものか
つきぬけている

たくさんのねつがにげていくとき
いつかとおるのなかでゆきたい
その頃は今のままの私で


自由詩 漆を浴び Copyright 十二支蝶 2011-01-07 03:01:44
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