sorekkiri
佐藤真夏
白雪に赤い水飴垂らす頃 あの子は少女と呼ばれていたか
目の前を振り子がとおる 催眠を 迂闊に噛んではいけない指が
灰皿の上に広がる砂景色 嬉しかったね、呼吸すること
お風呂場のひかりを落とす 海の底 プランクトンのことだけおもう
停電のはじまるとこから漏れていた小さな声が稲妻だった
短歌
sorekkiri
Copyright
佐藤真夏
2011-01-04 23:51:01
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