日溜り 
服部 剛

疲れた同僚に声をかけ 
代わりにゴミ袋を、捨てにいった。 

困った顔した同僚に声をかけられ 
休憩時間を少し削って、手伝った。 

(あなたを助けたい)という一念は 
口に出さなくとも、目と目で伝わり 
同僚の顔が鏡となる時 
この胸中にじわり、何かが膨らんだ 

少なくなった休憩時間の
更衣室で僕はごろんと寝転ぶ。 
畳の上の、日溜りに。 






 


自由詩 日溜り  Copyright 服部 剛 2010-12-29 00:31:26
notebook Home 戻る  過去 未来