らくように潜むふゆざれ
みつき



らくように潜むふゆざれひそひそと今か今かと風待ちのぞむ

哀れだといたむ乙女は夕凪の潮風に当たるこころをかばう

夜のほどろ震える胸は白く褪め しじまと共にときは流れる

からりらと されるがままの石粒はあなたに降って皮膚うちつけて

ゆるゆるとたなびく風にあいぶをし 薄灰色の羽毛はふりゆく






短歌 らくように潜むふゆざれ Copyright みつき 2010-12-28 03:03:52
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