選択
寒雪



きみの友人が
公私共々調子がいい
友人の周りは
あやかろうとする人間が
手土産を片手に列をなす
きみも
同じように列に並びたいだろう
その時
たまたまだけど
友人の履く
穴が開いた靴に気づいてしまったら
それにおかしいと思ってしまったら
周囲の人間たちは
それすらも友人のファッションとして
祭り上げてしまっている
きみの取るべき選択は


厳しく接するのは難しい時もある
だけどきみが友人を
本当に大切に思うなら
言うべきことをしまいこむよりも
誠実な言葉でそれを伝えることで
一時は溝が出来たとしても
友人が辛い時に必ずきみのことを思い出して
心からの涙をきみにプレゼントしてくれるだろう


一瞬の孤独を恐れるな
きみは必ず明日の光に包まれるのだから


自由詩 選択 Copyright 寒雪 2010-12-27 10:38:46
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