汽水域
アラガイs


ことし
蒸し風呂には冷たそうな
淡水魚の夏
交じりあう水は予想外でも想定外でもなく
伝う虎落笛
冬は必ずやってくる
/
たくさんの別れがあり
哀しみを思う))される余韻が苛立つ「」中心のあたりを
激しく雷鳴が鳴る
波が泡だてば厚い雲で覆う
逆流に、きれかけた、、、わたしのこころ
もしも海に境界があり
さざめくかもめの陰影が、 ひれふる魚鱗を呼び覚ますならば
/
吹雪けば今夜
荒れた海にハンカチを落とす
泡はぶくぶくと膨らみ
浮き輪/霞む
((月灯り
透明な暗い底をみつめてごらん
何かが きっと ながれてゆくような潮の、春に、煌めく、
、、気がして








自由詩 汽水域 Copyright アラガイs 2010-12-26 21:13:51
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