バカボン
はだいろ
バカボンのパパと飲んだ
新橋のレール下のうなぎ屋で
41歳どうし
おれはだれのパパでもないから
バカボンのパパはおれのことを思い出そうにも
はじめから覚えていないらしかった
美人の奥さんをもつと大変なのだ
おれは美人に迫られているけれど
うなぎ犬のようにどっちつかずで
そのうちうなぎにも犬にもなれなくなってしまうだろう
バカボンのパパは
それでいいのだと言った
なんだか冬の星がしんみりとさみしかった
自由詩
バカボン
Copyright
はだいろ
2010-12-20 21:55:53