はじめまして、
らぐっぱ

わたしの名は、こよみです。
そうです、あの「暦」です。

この世界の時間の流れをわかりやすくした暦という体制は
この世に肉体をもって生まれた今のわたしにぴったりだと
この星の母が名づけてくれました。

それならグレゴリオでも良かったんじゃないの、と
わずかにかじった知識をたよって聞けば、
それはイタリアならいいけれど
日本にうまれたアナタにはおかしいわよ、と
まだ何もわかっていないわたしに、母はやさしく微笑みながら
この世界の仕組みを 少しずつおしえてくれました。

そんなわたし、こよみも
来年はいわゆる厄年です。

なんとこの星のトキの流れのゆるやかなこと。
それはこの肉体があるからでしょうか。

はじめは戸惑いつつ、
でも今は自然に動かしているこの身体がいとおしいのは、
この時が、有限であるからです。
我々がこの次元に身をおくということは
限られた感情、意識だけを備え、この美しい星で生活をするということは。
魂のだれもが願う特権なのです。
なんて幸運なことでしょう。

と、いうことを気づいていないの人々が多いことにも驚きましたが・・。


そして、今日もニュースでは世界情勢がながれます。
人々は 泣き、悦び、哀しみ、怒り、慈しみ、愛し合い
この星の、地球のこよみを生きています

それが無限からきたものであることを知らずに・・・


わたしも、時折ふと宙をみあげます。
わたしが ここにいる、ということを
とてもとても、ふしぎにおもいながら。
わたしがいま、ここにあることに感謝しながら。


わたしの名は、こよみです。


もと、時空間の扉の番人ですが、
いまはひとりの人間として
たのしいトキをすごしています。













自由詩 はじめまして、 Copyright らぐっぱ 2010-12-17 06:37:51
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