ダイヤモンドは朝に眠る
アラガイs




誰しもが寝静まる夜中にひとり風呂に浸かるわたし
それは
ぼんやりと黄色い灯りにきらきら輝く夢の粒をみるわたし

薄汚れた鏡に張りついた滴のわたしが不幸に見えるのは、もう一人のわたしがいるからに他ならないの

だから
幸せになるなんて
思ってみてもはじめからわからない
のんびりと、湯煙のなかにもう一人のわたしが表れてきて
わかっていたのよ…
まわりは偽善者だらけで
いつも
考えては逃げて/逃げては考えてばかりの夢が邪魔をする 。
…そうだよ
朝なんて 他人の顔色を伺うためにあるのだから
来ないでくれよ もう朝なんて…
輝いて
このまま
眠りたい








自由詩 ダイヤモンドは朝に眠る Copyright アラガイs 2010-12-15 08:17:20
notebook Home 戻る