遥かなYesterday
うずら豆

そのとき僕は飛んでいたんだ


とおく に いけた


もはや翼は食いちぎられ

澱んだ泥水の中でもがいている

あのとき


とおく に いっていたなら


穏やかな森の木の枝で

昼寝でもしていただろう

成し遂げられなかった想いが

悲しみをより深くする

憧憬は夢でしかなく

希望は現実に打ちのめされる


そのとき僕は飛んでいたんだ


とおく に いきたい



自由詩 遥かなYesterday Copyright うずら豆 2010-12-14 23:58:05
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