時の溜まり場(七)
信天翁
習慣性流産を繰り返していたのに
なんという迂闊さだったのでしょう
半世紀 経ったいま
やっと気がつきました
物置の奥で埃をかむったままの
ひびわれたトロフィーがあったことに
あぁ ウラノスにむかって
痙攣する幻燈の傍らから
フェアリーが呪文をうなっているのです
そして
硬直する走馬灯のなかから
スフインクスも何言かを叫んでいるのですよ
自由詩
時の溜まり場(七)
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信天翁
2010-12-12 21:40:26
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