うそでも見る
クマクマ
たばこを吹かして、アイスクリームをなめて、
男の子の女の子の、女の子の男の子の、
死んでいるハムレットの記録を見る。
目に見る結果で死なないから、
空腹に困らない。
淑女や紳士が、大きな哲学を連れてきても、
彼らの手は二つしかなく、
頁を開いてくれるまで、
その中のどこからどこまでが臆病なのか、
どうして狂っていないのか、
教えてくれるまで、待っていられない。
目を動かして、ここを巡っているものを見る。
あれは人のかたちをしていないから、
虹が見えない。
ここへ、市場へ、
国へふりかかってのたうつ魔法に慄けない。
色の美しさをわからない。
あの暗がりで、死ねない犬や豚は、
食べても食べられても残らない。
人でなしをなぐったり、キスをしたり、
そんな情緒が、生活に風味をそえて、
見るに堪える芸術を作る。
青い怪獣の、白紙を踏みにじって、
いっぱいのやわらかな突起に変えていく中へ。
次に、子を食べる親よりも勇ましい、
わたしの闘争を見る。
それから、にきびができないように、
顔を洗って今日を終える。