工場にて
短角牛

遠くに思いを馳せながら

目の前の配管を追う

だれかにが作ったこのうじゃうじゃに

全て意味がある

工場内にさえ草地があって

虫達がたむろしている

−ここは人間が自然に勝つための武器工場なのに−

恐れ入った側から

夕立



立ち込めるアスファルトの香りに

ここは人間の世界だと理解する。


自由詩 工場にて Copyright 短角牛 2010-12-07 20:38:53
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