丁寧な死にかた
usoni
日蝕がなまぬるい砂糖水に侵されていく惑星のゆめを視た
色彩のはれつした音がこなごなにな/っ/て
白昼夢をかけめぐる(ざいあくかん)におおわれる
―その音はとてもキレいだった
誰の思考にもまどわされないあの人の右脳がひめいをあげたのかもしれない
クラシックは遺言、
わたしは真夜中の冷たさ
あなたと合ったのは音楽性だけだった
彗星の中で血液はすごいいきおいで死んでゆく―これが10代
かんそうした平らな胸に、片目はない
いや、ある。あった。昔は
(それが始まり)
おそかった
ほそかった、ね 右手首
芽生えの瞬間の死
冬の海はまだ、沈まないでほしい