休もう
寒雪



毎日毎日
大量生産される部品を真似た
日々の繰り返し
一時たりとも休まず
懸命に働き続ける


大丈夫かい
他人のために黙々と
自分の仕事を果たしている
辛くないかい
こき使われるだけ使われて
感謝されたりすることもなく
それでもいいのかい
壊れたら捨てられる
古くなったら役立たず呼ばわり
右から左へ流れる
時の勢いに存在を失わされる


投げ出してしまおう
なんて思ったりしないかい
普通より少しだけ
早足で進んでみたり
急に立ち止まってみたり
回れ右して反対向いたり
他人の目を無視して
したいことをしたいように
思いっきり
色の落ちたネクタイも
袖長の背広も
くたびれたスラックスも
みんな脱ぎ捨てて
無責任に生きる
そう思わないかい


たまには
気持ちを落ち着けて
リフレッシュしてほしいよ
大切なきみを
いつでも気にかけてるやつが
実はいるってこと忘れないでくれ


自由詩 休もう Copyright 寒雪 2010-12-03 09:43:43
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